RT レベル1 の試験はどんな試験か(全体像)
放射線透過試験(RT、Radiographic Testing)のレベル1 を受けようか考え始めると、最初につまずくのは「40 時間の訓練はどこで受けるのか」「筆記と実技のどちらで落ちる人が多いのか」といった、受験案内を読んだだけでは見えてこない部分です。現場で撮影の補助に入っている人も、最初の資格を RT にするか迷っている人も、知りたいのはそこです。
RT レベル1 の試験は一次が筆記(一般試験と専門試験、四者択一)、二次が実技で、どのパートも 70% 以上が合格基準です。受験には過去 5 年間に 40 時間の訓練を受けたことの記録と、視力・色覚の証明が要ります(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))。そして RT には、他の方法にはない「放射線を扱う」という前提があり、資格試験とは別に法令上の教育や線量管理が付いてきます。受けるかどうかは、訓練・経験・放射線業務の 3 つの条件が今の職場でそろうかでほぼ決まります。
RT は他の方法と試験で何が違うのか

RT は、エックス線やガンマ線を試験体に当て、透過してきた放射線をフィルムやデジタル検出器で画像にして、内部のきずを見つける方法です。溶接部のブローホールや融合不良、鋳物の巣のように、表面からは見えない内部の欠陥を、像として記録に残せるのが最大の特徴です。超音波探傷試験(UT)も内部のきずを見ますが、こちらは反射信号の波形から判断するので、「誰が見ても同じ画像が残る」という点で RT は検査記録としての性格が強い方法です。
資格制度の側から見ると、RT は JIS Z 2305 に基づく認証の対象となる方法の一つで、資格レベルはレベル1・レベル2・レベル3 の 3 種類です(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701) の 5 項)。認証を行うのは日本非破壊検査協会(JSNDI)で、方法ごと・レベルごとに試験が組まれ、合格して認証登録をすると資格証明書が発行されます(JSNDI の資格・認証ページ)。制度の全体像や他の方法との位置づけは、放射線透過試験(RT)の仕事・資格・年収を整理した記事にまとめています。
受験する側から見て RT が他の方法と違う点は 3 つあります。
- 訓練時間が長いこと。RT レベル1 の訓練は 40 時間で、MT・PT のレベル1 の 16 時間より長い訓練記録が受験の前提になります。
- 放射線を扱うための教育と管理が、資格試験の外側で法令に定められていること。RT の資格の勉強とは別に、放射線を扱うための勉強と手続きが要ります。
- 受験者の規模が UT や PT に比べて小さく、合格率の数字が期ごとに大きく動くこと。
RT レベル1 の受験資格は?訓練 40 時間と視力・色覚の証明
新規にレベル1 を受けるための条件は、JSNDI の案内(GA1)の「受験申請資格」に整理されています。要るのは大きく 2 つで、訓練時間の証明と、近方視力・色覚の証明です。実務経験は受験申請の時点では問われません(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))。
訓練時間は、過去 5 年間に 40 時間が RT レベル1 の最小限の要件です。方法ごとに「訓練実施記録」を作って提出する決まりで、様式は JSNDI のホームページからダウンロードします。この 40 時間には放射線安全の教育は含まれません。放射線の安全管理は別の法令と別の資格で担われているためで、放射線の取り扱いに関する講習を受けていても、それは RT の訓練時間には算入できません(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))。
視力については、過去 1 年以内の近方視力の証明が必要です。Times New Roman の N4.5(Jaeger number 1 でも可)か、それに相当する文字を 30cm 以上離れて片目または両目で判読できることが条件で、矯正視力でかまいません。色覚は、RT で使う色やグレースケールのコントラストを見分けられることを雇用主が証明する形です。証明者は雇用主(日常働いている組織の責任者か、その代理者)と決まっているので、個人で受ける場合もこの書類をどこで用意するかを先に確かめておく必要があります(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))。
実務経験は、受験のときではなく合格後の認証登録のときに効いてきます。RT レベル1 の認証申請には工業に関わる経験が 3 か月必要で、二次試験に合格してから 2 年以内に申請する決まりです。経験は「適切に資格付けされた監督の下で得た業務経験」で、訓練そのものは経験に含まれません。RT レベル1 は UT・ET のレベル1 と同じ訓練 40 時間・経験 3 か月で、MT・PT のレベル1 の 16 時間・1 か月より準備の量が多い方法です(値は JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701) の表 9.1.1-1 と表 10.3-1)。
方法 | レベル1の訓練時間 | レベル1の実務経験 |
|---|---|---|
RT | 40時間 | 3か月 |
UT | 40時間 | 3か月 |
MT | 16時間 | 1か月 |
PT | 16時間 | 1か月 |
ET | 40時間 | 3か月 |
他の方法との比較や、レベル2・レベル3 まで含めた要件の全体像は非破壊検査の資格一覧と受験要件を比較した記事にまとめています。訓練実施記録は方法ごとに作るので、MT や PT で受けた訓練の記録を RT の受験に流用することはできません。
RT レベル1 の試験はどんな流れで、何点取れば合格か

レベル1 の新規試験は、一次試験(筆記)と二次試験(実技)の 2 段階です。一次試験は一般試験パートと専門試験パートに分かれ、二次試験は実技試験です。二次試験を受けられるのは一次試験の合格者だけで、一般試験・専門試験・実技のいずれも 70% 以上が合格基準で、この基準はレベル2 でも同じです(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))。
一次試験は多項選択式(四者択一)の筆記で、試験時間は 120 分です。RT レベル1 の問題数は最小限で一般試験 40 問・専門試験 30 問で、専門試験は鋳造品・鍛造品・溶接工程と、それらに関連するきずを含む工業製品の試験についての分野専門理論を扱います。二次試験の実技で行うのは、使用する RT 機器材システム(エックス線発生装置、恒温現像槽、フィルムや現像剤の管理を含む)の確認と準備、指示された 2 体の試験体の撮影と写真処理、指示された 3 枚の透過写真のきずの像の分類の記録、そして指示書に基づく試験結果の記録と報告です。実技の正味の試験時間は 115 分で、会場では説明の時間が加わります(JSNDI 資格試験のレベル別概要(GA2、Rev.20260701))。受験料や申請書類の様式は期ごとの試験実施案内で確認する項目です。
申し込みから認証までの手順は、GA1 の流れ図に沿うと 7 段階です(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))。試験は年に 2 回、春期と秋期に実施されています(JSNDI の資格・認証ページ)。
- 受験申請:受験申請書に訓練実施記録と視力(近方視力・色覚)の証明書類を付けて提出する
- 受験資格の審査を通ると、一次試験の受験票が届く
- 一次試験(筆記):一般試験と専門試験を受ける
- 一次試験の結果が受験者全員に通知され、合格者には二次試験の実施案内が同封される
- 二次試験(実技)を受ける
- 新規認証申請:合格後 2 年以内に経験証明を付けて申請する
- 認証登録・資格証明書の発行:有効期間 5 年、5 年目に更新審査(書類審査)、資格発効から 10 年目に再認証試験(レベル1 は実技)
一次に受かって二次で落ちた場合、次回と次々回の試験に限って「新規再試験」として受け直せます。新規再試験では受験申請時の添付書類の提出が不要になり、二次試験からの再受験なら一次試験は免除されます。逆にいえば、その 2 回を逃すと最初からやり直しになるので、一次に合格した時点で二次までの準備期間をどう取るかが大事になります(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))。
合格基準が「平均 70%」ではなく「パートごと・試験体ごとに 70%」になっている点は(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))、勉強の配分に直接響きます。一般試験が 90 点でも専門試験が 65 点なら一次は不合格です。得意な分野で点を稼いで苦手を埋める戦略が効かないので、一般・専門・実技のそれぞれで 7 割を下回らない準備が要ります。
RT レベル1 の合格率はどう読めばいいか

JSNDI は新規資格試験の結果を会誌「NDT フラッシュ」で公表しています。2026 年 10 月の執筆時点で参照できた最新の公表結果は 2025 年秋期のもので、2025 年秋期の新規資格試験結果(NDT フラッシュ Vol.75 No.3)によると、RT レベル1 は一次試験の申請者 32 名に対して合格者 22 名で合格率 68.8%、二次試験は受験対象者 27 名に対して合格者 16 名で合格率 64.0% でした。その半年前の2025 年春期の新規資格試験結果(NDT フラッシュ Vol.74 No.9、訂正版)では、一次が申請者 28 名・合格者 10 名で 37.0%、二次が受験対象者 14 名・合格者 8 名で 57.1% です。一次の合格率は、欠席者を除いた受験者のうち一般試験と専門試験の両方で 70% 以上を取った人の割合なので、申請者数から計算した値とは一致しません。二次の受験対象者には、一次合格者に加えて前回の二次で不合格だった再試験者が含まれています。
この数字を見るときに気をつけたいのは、RT レベル1 の受験者が 1 期に 30 名前後ととても少ないことです。1 人の合否で合格率が 3 ポイント以上動く規模で、実際に一次の合格率は半年で 37.0% から 68.8% へ動いています。「RT レベル1 は難関」とも「易しい」とも言い切れず、1 期分の数字だけで難易度を決めるのは早計です。RT レベル1 の合格率は春期と秋期で一次が 30 ポイント以上動き、同じ 2025 年秋期の UT・MT・PT と比べると、一次は高めで二次は低めです(値は 2025 年春期の新規資格試験結果(NDT フラッシュ Vol.74 No.9、訂正版) と 2025 年秋期の新規資格試験結果(NDT フラッシュ Vol.75 No.3) の表 1)。
方法と時期 | 一次試験の合格率 | 二次試験の合格率 |
|---|---|---|
RT レベル1(2025年春期) | 37.0% | 57.1% |
RT レベル1(2025年秋期) | 68.8% | 64.0% |
UT レベル1(2025年秋期) | 46.0% | 68.7% |
MT レベル1(2025年秋期) | 42.7% | 88.5% |
PT レベル1(2025年秋期) | 60.2% | 78.5% |
二次(実技)が両期とも 5 割台から 6 割台で、MT や PT の 8 割前後より明らかに低い点は、春期と秋期で共通しています。RT の実技は撮影条件の設定から写真処理、像の分類まで工程が長く、1 つの工程の誤りが結果の像に出るので、実技でも合格率が伸びにくいと考えられます。同じ 2025 年秋期の新規資格試験結果(NDT フラッシュ Vol.75 No.3)では RT レベル2 の二次合格率が 46.3% で、この期を見る限り、RT は上のレベルほど実技の壁が高い傾向が出ています。
合格率の年ごとの揺れや、レベル・方法をまたいだ傾向は非破壊検査の合格率をレベル別・方法別に整理した記事で扱っています。RT レベル1 は、期によっては筆記で 6 割が落ち、実技でも 4 割前後が落ちる試験で、一次と二次のどちらかに山を張る勉強では通りにくい構造です。
合格に向けた勉強法:一般試験・専門試験・実技をどう分けて準備するか

試験が「一般」「専門」「実技」の 3 つに分かれ、それぞれに足切りがある以上、勉強も 3 つに分けて組むのが筋です。40 時間の訓練は、JSNDI の訓練用シラバスに基づく内容で行う決まりなので、シラバスの項目がそのまま勉強の目次になります(JSNDI の資格・認証ページ)。
一般試験パート:放射線の性質と透過写真の原理を言葉で説明できるようにする
一般試験は、RT という方法の原理に関する知識を問うパートです。エックス線とガンマ線がどう発生し、物質の中でどう減弱するのか。線源と試験体とフィルムの距離がどう像の鮮明さに効くのか。フィルムやデジタル検出器がどういう仕組みで像を作り、像質をどう確かめるのか。こうした「なぜそうなるか」を、数式を暗記するのではなく、現場で起きる現象と結びつけて説明できる状態を目指します。減弱や幾何学的な不鮮明さの計算問題は、式を覚えるより「線源が遠いと像がどうなるか」を自分の言葉で言えるようにしておくと、問われ方が変わっても対応できます。四者択一で一般試験が最小限 40 問・試験時間 120 分という構成では(JSNDI 資格試験のレベル別概要(GA2、Rev.20260701))1 問あたりに使える時間が短いので、迷った選択肢を消せる程度に原理を押さえておくことが得点に直結します。
専門試験パート:撮影条件と規格の読み方を実務に結びつける
専門試験は、鋳造品・鍛造品・溶接部といった実際の製品に RT をどう適用するかを問うパートです。撮影配置、透過度計の置き方、濃度や像質の判定基準といった、規格に基づく実務の知識が中心になります。一般試験が「原理」なら、専門試験は「現場の手順と判定」で、ここは講習のテキストだけでなく、鋼溶接部の放射線透過試験方法を定めた JIS 規格のように、職場で実際に使っている規格の構成を一度通して読んでおくと理解が早くなります。期によっては一次で落ちる人が多い方法なので、一般と専門を同じ比重で、しかも同時並行で準備しておく必要があります。
二次試験(実技):機器の準備から撮影・写真処理・像の分類までを手順どおりに通す
実技で見られるのは、機器材システムの確認と準備、2 体の試験体の撮影と写真処理、3 枚の透過写真のきずの像の分類、そして指示書に基づく記録と報告という一連の流れです(JSNDI 資格試験のレベル別概要(GA2、Rev.20260701))。レベル1 は手順どおりの実施と記録が責任範囲なので、「自分で判断する力」より「決められた手順を正確に再現する力」が見られます。日頃の現場で撮影条件の設定や現像を人任せにしている人は、ここで差が出ます。一次試験の合格から二次試験までの間に、職場で撮影から像の分類までを自分の手で通せる機会をどれだけ作れるかが、二次の合否を左右します。
勉強時間の目安を決めるときは、訓練 40 時間は「最低限の訓練」であって合格に十分な学習量ではない、という前提に立つのが安全です。講習で聞いた内容を自分で問題集に当たって確かめる時間と、実技を職場で反復する時間を、訓練とは別に見込んでおく必要があります。
RT レベル1 のほかに放射線の教育や資格は要る?
RT が他の方法と決定的に違うのは、資格試験に受かるかどうかとは別に、放射線を扱うための法令上の手続きが仕事に付いてくることです。資格の勉強をしながら、こちらも並行して把握しておく必要があります。要るものは 3 つです。
- 特別教育:労働安全衛生法は第 59 条第 3 項で、危険または有害な業務に労働者を就かせるときに事業者が「特別の教育」を行うことを義務づけています。エックス線装置やガンマ線照射装置を使って透過写真を撮る業務はこの枠組みの対象で、電離放射線障害防止規則には「特別の教育」の章が置かれています。
- 線量管理:電離放射線障害防止規則の第 4 条は、管理区域内で放射線業務に従事する労働者の実効線量が 5 年間で 100 ミリシーベルト、かつ 1 年間で 50 ミリシーベルトを超えないようにすることを事業者に義務づけています。個人線量計を着け、管理区域の出入りを記録するのはこの規則に基づく運用です。
- 作業主任者:電離放射線障害防止規則には「エックス線作業主任者及びガンマ線透過写真撮影作業主任者」の章があり、撮影作業の指揮にはこれらの作業主任者が要ります。JIS Z 2305 のレベルとは別の国家資格です。
3 つとも、RT レベル1 の資格を持っているかどうかとは独立に適用されます。特別教育は事業者が行うものなので、資格を持っていても職場で撮影業務に就くには受け終わっていることが前提になり、線量限度は資格の有無に関係なく全員に適用され、作業主任者は RT の資格とは別に取得が必要です。同じ電離放射線障害防止規則には、放射線装置室以外の場所で透過撮影を行うときに作業従事者が立ち入らない方向へ照射するか遮蔽する措置も定められていて(第 18 条の 2)、現場撮影の段取りはこうした条文に沿って組まれています。
RT レベル1 を目指す人は、試験勉強と同時に、職場でどの作業主任者が選任されていて、自分がどの教育を受け終わっているかを把握しておくと、合格後に撮影業務へ入るまでの段取りが見えてきます。
RT レベル1 で何ができる?レベル2 へはどう進む?
レベル1 の認証を受けた人が任されるのは、指示書に従って、レベル2 またはレベル3 の技術者の監督の下で RT を行うことです。雇用主がレベル1 技術者に許可できる作業は 4 つで、どの方法や技法を使うかの選択と、結果の解釈については責任を負わない立場です(JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))。
- 装置を調整する
- 検査を実施する
- 記載された基準に従って結果を記録し、分類する
- 結果を報告する
「監督の下で」といっても、常に横に人が付くという意味ではなく、指示と管理の責任をレベル2 以上が持つという意味なので、現場ではレベル1 でも撮影の一連の作業を自分で回す場面は普通にあります。
ただ、RT で長く働くなら、レベル2 を前提に考えておくのが現実的です。2025 年秋期の新規資格試験結果(NDT フラッシュ Vol.75 No.3)に載っている 2025 年 10 月 1 日現在の資格登録件数を見ると、RT はレベル1 が 391 件、レベル2 が 5,152 件、レベル3 が 1,774 件で、登録者の大半がレベル2 以上です。像の判定と評価に責任を持てるのがレベル2 からなので、検査会社でもメーカーの検査部門でも、RT の主担当として扱われるのはレベル2 からというのが一般的です。
レベル2 には 2 つの経路があります。レベル1 を取ってからレベル2 を受ける段階受験と、レベル1 を持たずにレベル2 を受ける直接受験です。段階受験と直接受験は合計の訓練時間と経験月数が同じで、違うのは受ける試験の回数と、途中でレベル1 として働けるかどうかです(値は JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701) の表 9.1.1-1 と表 10.3-1)。
区分 | 訓練時間 | 認証申請に要る実務経験 | 受ける新規試験の回数 |
|---|---|---|---|
RT レベル1 | 40時間 | 3か月 | 1回 |
RT レベル2(段階受験) | 80時間 | 9か月 | 2回 |
RT レベル2(直接受験) | 120時間 | 12か月 | 1回 |
段階受験では実技試験を 2 回経験し、レベル1 の資格で撮影業務に入りながら経験月数を積めます。直接受験は訓練 120 時間を一度に受ける形で、講習に通う期間がまとまって必要になります。
RT レベル1 の受験を決める前に整理しておきたいこと
受験を決める判断軸は 3 つです(要件の根拠は JSNDI 認証制度の案内(GA1、Rev.20260701))。
- 過去 5 年の間に 40 時間の訓練を受けたか、これから受ける機会があるか。
- 合格後 2 年以内に 3 か月の RT の実務経験を証明できる職場にいるか。
- 放射線業務に就くための特別教育や線量管理の体制が職場にあり、合格後に撮影の経験を積めるか。
この 3 つのうち職場に依存するものが 2 つあるので、RT レベル1 は「個人で勉強して取る資格」というより「RT の現場にいることで取りやすくなる資格」です。
今の職場に RT の現場がない、あるいは撮影業務に入れる見込みが立たないなら、先に MT や PT で資格を 1 つ取って非破壊検査の実務に入り、RT を扱う会社に移ってから受験するという順番もあります。どの順番が自分に合うかは、今の経験と住んでいる地域で見える求人によって変わるので、一人で決めにくいところです。テンキャリでは、非破壊検査の現場を知るアドバイザーが、RT を含む資格の取り方と、それを活かせる職場の選択肢を一緒に整理しています。無料キャリア相談はご登録から入社まで費用は一切かかりません。転職するかどうかは、話してから決めれば大丈夫です。今の経験でどの会社のどの業務に手が届くかを並べ直すだけでも、次の一手はかなり見えやすくなります。
